鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「月出づる街の人々」2

  • 酢豚ゆうき「月出づる街の人々」2(アクションコミックス)

2023年7月20日刊。連作短編集。1巻があまりによかったから速攻で2巻を購入。

異形の者がいろいろいるのはいいとして、メドゥーサの子がメドゥーサ、ドラキュラの子がドラキュラというわけではなく、ガラガラポン。メドゥーサの目を見ても石にならない。フランケンシュタインも、そのように生まれた生物である。透明人間は身体が透明になるだけでなく、着ている服も同時に消える。など、我々の知っている異形とはルールが細々違っている。

しかし、結局思春期の悩みは、人間と変わらないんだなあとも思う。

本巻から一話語るとしたら、なんといっても最後に収録されている第十話「透明人間の風邪」だ。狼人間の高橋駿介くんが、ハルミを思って遠吠えし、それを聞いたハルミが何を言っているのか理解した(とハルミが思っている)ところで泣ける。この二人、先は長そうだがうまくいってほしい。



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