鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「不安の種」1

中山昌亮は実に「魅せる」絵を描く。「オフィス北極星」は原作も面白かったが、中山の絵があってこその魅力だった。

ふと気づいたら、こんな作品を描いていた。

恐怖とは少し違うのだが、何か不安にさせられる話を、独特の不安をかきたてる絵で描く。惜しむらくは一話が短い。あれ? と思った瞬間に次の話になってしまう。そこでしばし手を止めて、何が起きたのかを頭で考えろということだろうか。「意味が解ると怖い話」じゃないけれど、「このあと何が起きたかを想像するとちょっと怖い話」なのかも知れない。が、自分としては、そこまで漫画で描いても良かったのではないかと思った。

面白かったが、2巻目以降を買うかどうかは検討中。


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(2020/3/14 記)