鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「グラップラー刃牙 外伝」

紙版は1999年11月11日刊。kindle版は2011年8月4日刊。

「グップラー刃牙」は有名な作品で、存在は知っていたが読んだことはなかった。過日、アントニオ猪木が亡くなられ、この「外伝」が話題になっていたため、買ってみた。

プロレス界の二大巨頭であるマウント斗羽とアントニオ猪狩が、ついに激突することになった。この名前を見ても、実際の絵を見ても、これがジャイアント馬場アントニオ猪木のことであることは明らかである。二人は出世前には何度も戦っているが、一流レスラーになってからは一度も試合をしていない。猪木側から何度も挑戦状が送られたが馬場が相手にしなかったとも言われるが、もし実現していたらプロレスファンにとって夢の一戦であったことは間違いない。

で、それを紙上対決させてしまおうという作品である。戦いの展開や試合結果は、もし10人の漫画家が描いたら10通りの内容になるであろうし、ファンにもそれぞれ期待するストーリーがあるだろう。自分の期待とは異なっていたが、まあ、これはこれで面白いなと思った。

ちなみに、自分の知る限り漫画で二人の対決を描いた作品はもうひとつあって、それはコンタロウの「プロレス鬼」なのだが、これは文句なしに面白い。ただし残念ながら電子書籍では発売されていない。


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