鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「お前は俺のモノだろ?」1

  • 原作・あさぎ千夜春、漫画・高山千、キャラクター原案・大橋キッカ「お前は俺のモノだろ? ~俺様社長の独占溺愛~」1(ピュールコミックスピュア)

2022年8月19日刊。いわゆる「両片想い」モノ。

日花里は学生時代の先輩・海翔が立ち上げた会社で働いている。そもそも痴漢に絡まれているところを助けてくれた海翔に一目惚れしてはや8年。勤めていた会社が倒産して海翔の会社に迎え入れてもらってからは、ずっと気持ちを押し殺しつつ、忠実な秘書役を果たしてきた。

実は海翔も日花里のことが好きだったが、照れくさいのかなんなのか、口に出せず。それどころか日花里をからかったりバカにしたりする始末。好きな子をつい虐めてしまう心理がわかるのは小学生まで。子どもか、アンタは。

なまじイケメンで遣り手でお金もありマスコミからも注目されていて、モデルなどと浮名を流すことも二度三度。日花里は自分などは眼中にないものと思い込んでいる。自己評価低過ぎだが、雇われ者の立場としてわからないでもない。変なことになって勤め先を失うことになったら困るのだ。

ついに海翔は実力行使に出るが、「好き」とも「愛している」とも言わなかったことから、日花里は遊ばれたと思い、「あの日のことは忘れてくださって結構です」と伝えるが、海翔はようやく結ばれたのになんでそんなことを言われてしまうのか理解できず……

今どき「お前は俺のモノ」だなどと言うのは時代錯誤も甚だしいが(そのため日花里には響かないのだが)、そういう言い方でしか口に出せないのだな、海翔は。このすれ違いの行方は……?



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