鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ナツキくんは今日もキレイ」(再)

  • 9℃「ナツキくんは今日もキレイ」(一迅社

2020年4月28日刊。

久しぶりに読み返して、面白いなあと思った。

5年前に読んだ時は「何といっても名月の美人ぶりを鑑賞するのが一義」と書いた。それはまあ確かにその通りなのだが、今回は少し違った感想を持った。

辻史也はナツキが女装男子だとわかってもそのことをあっさりと受け入れる。ナツキの友人の榎本、甲斐はいろいろあって周囲から距離を置かれているが、その話を聞いても「野球はベイスターズファン、音楽はサザンが好き」と聞いたぐらいに受け入れる。当たり前のことではあるが、誰もが簡単にできるものでもない。それがために読後感はとてもさわやかである。

自分の中で史也の株がぐっと上がったので書き留めておく。

なお、前回、同じタイトルの本が何冊もあることについて想像でコメントしたが、Amazonにすべて購入した人のレビューが載っていたので転載。

さて、同じタイトルの電子書籍がこれ以外に4冊あります。自分は本書を含めてこれら4冊も全て購入しました。…で、結論を言いますと「この1冊を購入すれば充分」です。この1冊は、他の4冊に掲載されたエピソードを全てまとめて1冊としたものです。掲載エピソードの内容は4冊版と同じですが、図が全体に綺麗に直されています。更に、本書には4冊版にはない書き下ろしのエピソードも2本+α 加えられています。

…ただ、個人的には修正前の4冊分冊版の方が素朴な感じがして好みでした。また、4分冊版の2巻目には、この物語の原型といえるエピソードが1本入っています。TVドラマでいうパイロット版(試作版)のようなエピソードです。内容は1巻目の初期ストーリーを要約した感じです。このパイロット版エピソードは本書には含まれません。また、4冊版でエピソードとエピソードの合間に挿入されているイラスト類も1冊版には完全には移植されていません。…ではありますが、まぁ一般的な感覚からすれば「この1冊で充分」だと思います。

BOOK☆WALKER版は現在は495円と少し下がったけれど、もっと安くすべきだろう。