鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「にがくてあまい」1

2010年8月12日マックガーデンより刊。2020年2月28日ヒーローズコミックスとして再刊。「EDEN」(マッグガーデン)連載作品(2009~2016年)。

また新しい面白い漫画を見つけた。調べたら、新しくなかったけど、全然知らなかった。

マキは広告代理店で働く独身女性。ミスを咎められ、プロジェクトを外されたことから自棄飲み。潰れたところを開放してくれたのが美術教師の渚。マキは仕事はできるが、私生活はだらしなく、部屋はゴミ溜め。渚は家事全般きちんとするが、特に料理が得意。二日酔いの朝に食べた渚の料理に惚れ込んだマキは、渚に結婚を迫るが……

料理漫画は今や星の数ほどあるし、仕事はできるが家事のできない女&家事の才ある男の組み合わせも、珍しくない。「かわいすぎる男子がお家で待っています」はその典型だし、「デキる猫は今日も憂鬱」という亜種もある。

しかし、何か、従来の漫画作品とは違うノリを感じる。少なくとも自分は、こういうテイストの作品はあまり読んだ覚えがない。とても新鮮に面白く感じる。

マキが渚の前でパンイチ姿になったり、渚が勃起させたりする、そういうシーンをさらりと描いていていやらしくない。もっとも、あとがきを読むと、そのあたりはかなり気を遣って描いたり描かなかったりしているようだが。

実写映画化もされたようだ(2016年)。マキが川口春奈、渚が林遣都だそうだ。それは見たかった!


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