かつて実写映画を観たことがあって、一度原作を読んでみたいと思っていた。で、ふと調べてみるとKindleでは一冊304円。これは買いだろうと、全4巻を購入。
面白かった。こういう話は好きだ。最初の頃は、キスして舌を入れたり、裸で抱きついたりと、単にからかうにしてはディープ過ぎるだろうというシーンが多かったが、だんだんそういう話が減って読みやすくなった。他に吾朗を好きな女が登場し、色仕掛けで迫るようになったからか。
唯一の不満(疑問)は、吾朗もハルのことが好きで、おまけに二人は血がつながっていないのだから、我慢する理由は特にないはずなのに、ヤリたい盛りの高校生がかくも自制心を働かせているところ。
ハルが吾朗に過度にちょっかいをかけるのには理由がある。映画では理由がメインになっていたが、原作の方は、とってつけたようにサラリと描かれていたのがよかった。こういうコメディで感動を押し付けられても困る。
大学に進学したハルが、吾朗に対するコンプレックスが徐々に消えていく様子なのもいいラストだった。
(2015/2/16 記)
鬼灯さん家のアネキ (1) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-1)
- 作者:五十嵐 藍
- 発売日: 2010/07/04
- メディア: コミック
鬼灯さん家のアネキ (2) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-2)
- 作者:五十嵐 藍
- 発売日: 2010/10/04
- メディア: コミック
鬼灯さん家のアネキ (3) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-3)
- 作者:五十嵐 藍
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: コミック
鬼灯さん家のアネキ (4) (角川コミックス・エース・エクストラ 22-4)
- 作者:五十嵐 藍
- 発売日: 2011/12/02
- メディア: コミック
過去記事
- 悪くない。悪くない、のだが……。「鬼灯さん家のアネキ」(2014/09/13、窓の向こうに)