鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「家政夫のナギサさん」【描き下ろしおまけ付き特装版】1, 2

  • 四ツ原フリコ「家政夫のナギサさん」【描き下ろしおまけ付き特装版】1, 2(ソルマーレ)

ちょっとムッとしている。フェアではないと思う。

9月25日の記事でこのようなことを書いた。

電子書籍ではよく、普通の(300ページ弱の)分量の単行本とは別に、数十ページの分冊版を制作して安く販売することがある(プチキスシリーズなど)。ちょっとお試しで一話だけ読みたいとか、ある特定の話だけ読みたいとかいう人もいるだろうから、たとえ数ページでも本として販売できる電子書籍の強みである。ただし、揃えるつもりならば、徒らに冊数が増え管理が大変になるばかりなので、むしろ一冊の分量が多い方がいい。

ところが本作は、分冊版相当の30ページ前後のものしかないようなのである。管理も、読み進むにも、ちょいと面倒だが致し方ない。

その「普通の単行本」が本日リリースされたのである。薄い本11冊は合計1,111円だが、今回の全2巻は合計1,100円。おまけに描きおろしページがあるようなのだ。

買い求めやすいようにいろいろな版を出すのはいいけれど、今になってこういうものを出すなら、描き下ろしの分だけを分冊で買えるようにしてほしい。いくらなんでも何ページあるかわからない描き下ろしページのために買い直しはできない。

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