鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「訳アリ心霊マンション」1

  • ネブクロ「訳アリ心霊マンション」1(新潮社)

2022年10月7日刊。

巻末の「電子書籍特典」のページが広告として掲載されており、それを読んで買う気になった。

東雲薫(しののめ・かおり)は一念発起して中古マンションを購入。これからは家賃収入で暮らしていけると思いきや、部屋に人が入らない。幽霊が出るため、嫌がって誰も入居しないのだ。中古とはいえ、薫が買えたワケである。

人間が入らないならオバケでもいいと、オバケを探しては強引に勧誘して住まわせてしまうという物語。怖いはずのオバケや幽霊が、薫の強引な主張にタジタジとなるところや、オバケの悩み相談に乗り、解決してあげるところ、そして(恐らくかつてのバイト三昧の生活から)彼らに向いたアルバイトを紹介してあげるところなどが面白い。

第二話で屋上の端っこに颯爽と立つ姿はカッコ良かった。

このまま一人一人、部屋(15室)が全部埋まるまで繰り返してくれたらよかったと思うが、途中で「祓い屋」日下部ツヅミが登場し、話が変わってきた。オバケを集めて自分のマンションに住まわせたい薫と、オバケをこの世から消したいツヅミとの対立・バトル、また二人揃って異変に巻き込まれたりするが、その間入居者探しは停滞中。



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