鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「テノゲカ」1

2023年8月18日刊。割と最近の本だ。

タイトルは「手の外科」、医療漫画だ。ブラックジャックから始まってここまできたかと思うと感慨深い。

手が専門の外科医、手塚一心。いわゆるゴッドハンドだ。が、首筋まではっきり見える刺青がある。若く見えるが、これまでどのような人生を歩んで来たのか?

第一話は腕が完全に取れてしまった患者にくっつける手術。患者は腕の立つ寿司職人で、息子はなんとしても元の機能を取り戻させたいと願う。が、本人は、店は息子に譲ったのだから、今さら元の機能なんてどうでもいい、ただ、来月孫が生まれる、その子を一度でいいから抱きたいと願う。手塚は、大丈夫ですとか、できますとか断言しないところがいい。

第二話は、手塚の右手親指は父親のものであったことが判明する。患者は将来プロ野球選手になりたいと願う中学生。親や監督に心配をかけたくないから内緒にして、と言いつつ、右手小指のしびれが取れないことを告白する……。

第三話は、この中学生に「ご両親に相談させてもらっていいかい?」と言い、治療を始める。このあたりは現代風だが、リーズナブルな展開だ。血のつながっていない妹、若井ひなた登場。

第四話で早くもライバル登場。少年漫画みたい。いや少年漫画か。



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