- 田村由美「ミステリと言う勿れ」13（フラワーコミックスアルファ）
2023年9月8日刊。初出は月刊フラワーズ2023年3月号、5月号～9月号。9月号がもう単行本になっている。映画公開を前に急いだのだろう。
12巻で投げられた謎が完結。二重三重の謎になっていて謎が解けた時はカタルシスがあった。また、風呂光が活躍する。整くんと同じ結論に達するのは立派。彼女を信頼して任せた青砥警部も立派。
ライカがまだ生きていて、元気なのが嬉しい。整くんが彼女に海を見せようと奮闘するところは涙を誘う。この恋は成就するのだろうか。たとえ一時でも成就してほしい。でもライカは、千夜子の身体だから抱き合ったり……は避けるだろうなあ。
しかし整くんは無防備・無警戒過ぎる。風呂光から、危険だから誰とも接触せずすぐに帰るよう言われているのに、殺人犯と思しき人に、あなたが殺したんですね、などと話しかけてしまうし。言わないではいられない性（さが）なのか。
