- 阿部川キネコ「ミス＆ミセス」（アクションコミックス）
作者も作品も知らなかったが、ちょっと目について購入。
丸山紀子（きこ）は専業主婦、一児（娘）あり。角田美子は独身、フリーのイラストレーター。ともに30代。二人は高校の同級生で今も仲が良く、かなり頻繁に会っている。この二人が中心の話。
キコは家庭持ちなだけに、保守的なところもあるが、生活力はある。ミコは奔放で、気が強く、怒ると怖い。口喧嘩では負けない。が、だらしない面も多く、高校時代からキコがミコの面倒を見る図式ができあがってしまい、ついたあだ名が「お母さん」。この関係は今でも変わっていない。
ちょっと南Q太の「ポップライフ」的なことを想像したが、あんな辛口漫画ではない。キコの旦那もいい人だし、ちょっと性格に難のある高校時代の友人がたびたび登場するが、ミコに言い負かされて終わりなのでたいしたことはない。ミコの歯に衣着せぬ物言いは、爽快でもあり、恐ろしくもあるが、全体としてはほのぼの漫画だ。
