鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「先生と助手(とデブ)」1, 2

  • ヒゲの筆「先生と助手(とデブ)」1, 2(紙版の電子版)

1巻所収の内容:

  • 先生と助手(とデブ) 1~11
  • 雀羅道士の話 壱~六.五
  • 先生と助手(とデブ)12~15
  • 番外:楊さん家:前
  • 番外の番外
  • 番外:楊さん家:後
  • 先生と助手(とデブ)16~21
  • おまけ(まさかの水着回

2巻所収の内容:

  • 雀羅道士の話 七~八
  • 蝗山の話
  • 雀羅道士の話 九~十七
  • 李王峡の話
  • 先生と助手(とデブ)22~30
  • おまけ(例の下着&例のセーター)

人嫌いで山に一人で暮らす医師&薬剤師(でいいのかな)の道元先生(推定60くらい)と、ひょんなことから住み込みで働くことになった幸花(シンファ:初登場時は19歳)、学者の峰斐(フォンフェイ:20代後半か?)、この三人の醸し出すシリアスかつコミカルな日常を描いたもの。

道元先生は、長い一人暮らしで、料理でも掃除でも仕事でも、何でも一人で完璧にできるが、人の心を思いやったり自分の気持ちを人に伝えたりするのが下手。が、幸花と知り合って少しずつ変化が表われる。

幸花はとにかくきれい。若く、前向きで、ストレート。まだまだ経験も知識も足りないが、真面目で熱心。命を救ってもらったことから一途に先生を敬愛するが、日々接しているうちに、不器用だが暖かい人間性に触れ、ますます敬意を深めていく。でも、これは恋愛とは違うと思うのだが……?

峰斐がいい味を出している。先生とは対照的に、人の気持ちを見抜くことがうまく、人の懐に入り込んで仲良くなるのがうまい。実際、人間嫌いの先生の元に通い詰めて親交を深めている(厭な顔はされるのだが、臆しない)。幸花にとっても、なにかと難しい先生との間に入ってくれる峰斐は救いになっている。

とにかくこの三人の関係がいいんだ。その良さを説明するのは難しいのだが。一番年上の先生が一番不器用なのだが、皆が皆、周囲の人を思いやって暮らしているのが尊い

この作品はkindleでは無料で販売されていたが、一冊が薄く、読みにくかった。紙の本が再発された(?)のを機に、まとめたものが電子化された。内容は同じだがこちらは有料で、しかもそこそこの値段ではあるが、即座に購入した。



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