鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「友達ほしくて悪魔召喚してみた」

コミティア版は2019年11月24日刊、kindle版は2020年1月31日刊。表紙・扉などを含めて28ページの薄い本。

冗談のつもりでネット情報を頼りに悪魔を召喚してみたら、本物が登場してしまった。望みを叶えるのと引き換えに魂を要求する。(わざわざ呼び出しておいて)望みはありませんというならその場で殺す。という。主人公は軽率な行為を後悔するが、「友達がほしい」と望みを口にする。

悪魔は「なら私が友達になってやろう」と答える。

友だちとは会話をするものだ、と知り、「私は0時ぴったりに寝て朝は4時ちょうどに起きる。面白いか?」

主人公は悪魔が怖くてたまらないから、面白いどころではない。悪魔は人間の嘘を見抜くので、主人公が満足していないことはすぐにわかる。満足しなければ魂をとることはできないため、主人公を満足させるべく悪魔の努力が始まる……

悪魔(と主人公)の見当違いの努力がおかしいギャグ漫画だが、主人公のために努力する悪魔の姿に泣ける。それを見て少しずつ心を開いていく主人公にも。



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