鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「セクサロイドVS殺人機械」

  • オレンジ君「セクサロイドVS殺人機械」(秋田レディースコミックスデラックス)

2022年10月22日刊。

主人公はセクサロイド。人間の……というか、男性の性に奉仕すること(のみ)を目的に作られたアンドロイドだ。冒頭でいきなり歯の浮くような艶めかしいセリフで誘惑するシーンが現われるが、これは練習。主人公はもう10年も「ご主人様」に出会っておらず、次に候補者を見つけた時に、すぐにお仕えできるよう練習していたのだ。

ご主人様に出会えていないだけではない。インターネット接続ができず、システムのアップデートができないのも不満だ。

実は人間は既に絶滅していた。人類が絶滅した地球でなお人間の痕跡を消し続けている「機械」に出会った主人公は……

という、全然いやらしくない、終末もののSFだ。

なぜかセリフは横書きで、ページは右に開いていくアメコミ仕様。海外での出版の視野に入れているということだろうか?



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