鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「Santa Fe」

1991年11月13日刊。適価で販売されているのを見つけたので購入。

当時は社会現象になるほど大騒ぎで、予約だけで30万部に達したと言われている。入手困難で、広告代理店の人があらゆる手を尽くしてなんとか入手し、それを手土産にすると大企業の幹部の人達が大喜びした……と、「気まぐれコンセプト」のネタになったこともあった。

累計版倍数は150万部を超え、写真集の記録だそうだが、これは大いに疑わしい。そんなに売れた本ならもっと中古市場に出回っていてもおかしくないが、全く見ないからだ。希少価値を出すために、煽るだけ煽っておいて、実売はその何分の一もなかったのではないだろうか。

話題になった本だから安く売っていたら買おうと30年近く考えていて、ようやく入手した次第。

これがあの18歳の宮沢りえの肢体かー。

タイトルからしてそうなのだが、いかにも芸術作品ですという風を装っている。そのため、健康的なポーズばかりで、煽情的なものは何もない。「ヘアヌード」と宣伝されたはずだが、ヘアは、かすかに写っているといえば写っているものが二、三カットあるのみ。ヘアだけでなく、お尻もあまりはっきりとは写されていない。その代わり胸はたっぷり見られるが……。

もともと18歳だから、いくらスタイルがよくても色気には欠ける。その上ヘアを露骨に写さないため、不自然なポーズも多い。まあ、宮沢りえのファンにとってはお宝だろう。



漫画・コミックランキング