鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「アシガール」5

ドラマと似てはいるが微妙に構成が異なるので追いにくい。ドラマの第8回のあたりですね。

あらすじ

このたびの手柄で殿からお褒めの言葉をいただき、「林勝馬」という名を頂戴し、警護番役に取り立てられ、天野家で鍛えられることになる。鍛える必要はないのだが……忠清はその状況を面白がってもおり……

ふきをほったらかしにしては可哀想だとの小平太の言により訪ねて行くが、それを知った唯は、若君が鐘ヶ江のところに行くのは嫌だと言って泣く。若君は、人違いであったことを伝えにいっただけだと告げる。

高山が兵を集め、また攻めてくるつもりらしいとの情報が伝わる。迎え撃つ準備を進める羽木では、成之が先鋒を買って出た。何かあると感じた唯はそのことを若君に告げようとするが、如古坊に襲われて成之の屋敷に連れて来られ(途中、未咎められた時に「酔いつぶれている」と説明)、媚薬をかがされる。

唯がいないのに気付いた若君が如古坊に連れ出されたことを知り、成之の部屋へ行って連れ戻す。酔っぱらっての醜態だと勘違いした忠清は唯を叱り飛ばし、外出禁止を申し付けるが、のちに唯は鮭が飲めなかったことを思い出し、真相を知る。ただし父には打ち明けず、先鋒を買って出る。

翌日は満月。忠清は唯を見送りに。唯は三分後には戻って来るつもりでいるが、今度平成へ戻ったらそれが最後で二度と若君と会うことはできない。尊に説明されて唯は初めて忠清の心を知るのだった。

一ヵ月ぶりに学校へ通う唯のクラスには高木邦彦という転校生がいた。若君の生まれ変わり? と早合点する唯だったが、似ても似つかぬ顔を見てやはり違うと諦める。そんな矢先、木村先生から、永禄二年に滅んだはずの羽木家が実は滅んでいなかった史料が見つかったと教えられる。翌年4月に松丸家から、戦勝祝いと縁組再考を記した手紙があったのだと。

松丸といえば阿湖姫。高山もヤバイ敵だが阿湖はある意味高山よりたちが悪い。何としてももう一度戦国時代に行かないと……

雑感

若君を平成の世に送り治療を施したことは、唯の最大の手柄には違いないが、周囲の者にはどのように事態を説明したのだろう。天野家で最大限のもてなしをさせるからにいは相応の説明が必要だと思うが……

「鐘ヶ江のところに行くのは嫌なのだ」と言って泣く唯はかわいかったが、媚薬をかがされて成之に抱きしめられている唯を連れて帰った若君が「どうやらわしも嫌なのだー」と言うとことがかわいい。

忠清と唯の別れのシーン、平成に戻って来てから事情を知り、忠清の心を知った唯。名場面だ。

ドラマとの相違点

  • 「林勝馬」という名は出て来ない。
  • 高木邦彦は登場しない。



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(2020/6/21 記)