鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ワンダービット」4

第34話「ヤマモト」はかなり異色の話。突然「山本、」と声をかけられ、以後山本として振舞わざるを得なくなるというナンセンスな話なのだが、相手の世界に取り込まれていくという点でかなりシュールである。星新一にも、ある家を訪ねていったら「おかえりなさい」と言われ、以後その家の一員として過ごすことになる話があって非常に印象に残っているのだが、同じ色を感じる。

ところで、サブタイトルが「怪奇カメムシ男」(下)となっているのだが(3巻のサブタイは「怪奇カメムシ男」(上)だった)、こえはどういう意味なのだろうか? カメムシ男なる登場人物は、本巻には出てこない。



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