鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「喪男と喪女が付き合ってみた話」

1巻は2018年11月23日刊。2巻は2019年12月27日刊。これで完結なのか続きがあるのかはっきりしないが、3年経っても3巻が出ないから、全2巻なのだろう。

冴えない女が、青春がしたくて、自分に見合うのはこの程度だろうと、冴えない男に交際を申し込む。冴えない男は、自分の理想とはかけ離れているものの、勢いに押されて交際をOKする。以後はぎこちない二人の交際が始まるが、少しずつ相手のことを知り、少しずつ親しくなるにつれて、相手がどんどんいけめんに、あるいは美人に見えてくるようになる、という話。

いろいろと考えさせられるが、最終エピの、女のDV父親への対応方法が、自分も空手を習う、強い知人を味方につける、というのはいただけない。暴力には暴力で対抗するのではなく、別の方法を考えてほしかったと思う。

ところで、「喪男」は「もおとこ」と読み、「喪女」は「もじょ」と読むんですね。理屈からいけば「もおんな」なんだろうけど、「もじょ」で定着しているからな……。