鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「屍人の聲」(新刊)

2022年12月28日刊。「強制霊媒師・斎」シリーズ第13巻。いずれ1巻から順に紹介しようと思っていたが、新刊が出たのでまずはこちらから。

新刊が出るとは思わなかったので、驚いた。まあしかし、ここかしこ斎が既にこの世の人ではないことがわかるので、うう、となっている。

正直なところ、斎というのが本当に実在の人だったのか、怪しいと思っている。全く架空の人物というわけではなく、モデルになった斎という人はいたのだろうが、相当に脚色がなされているのだろうと考える。もちろん、それは悪いことではない。

斎の語る内容は、直接的には信じられないが、要は、人を騙してはいけません、誠実に生きましょう、ということで、そのためのたとえ話だというならその通りだと思う。

結局のところ、斎のきついがさっぱりしているキャラが魅力的だということだろう。小林薫の生み出したキャラの中で、最も輝いている。



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