鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「セレブ刑事」2

  • 小林薫「セレブ刑事」2(ビークリー)

オリジナルは2009年5月20日刊、LGAコミックス。kindle版は2016年3月25日刊。

永遠子(とわこ)のお守りにうんざりした有馬は新宿署へ転属希望し、異動していった。実は、これ以上一緒にいたら永遠子に惚れてしまいそうだったからだ。が、この目論見は失敗する。少し大きな事件になれば、本庁と所轄が合同で操作に当たるのは珍しくなく、結局、永遠子・鬼怒川と一緒に仕事をすることになる。そこで永遠子のはからいにより、心ならずも大活躍してしまい、警視総監賞を受賞。ならびに「栄転」で本庁一課に復帰することになってしまった。

本巻では、容姿端麗・成績優秀・語学堪能・スポーツ万能の永遠子が、ジャンボジェット機の操縦ができることが明らかになった。副操縦士なしの単独でジャンボが動かせるものなのかどうか、永遠子なら動かせるのだろう。この機内で(不可抗力とはいえ)永遠子は有馬とキスをすることになる。ちなみに永遠子は初めての経験。

さらにジェット戦闘機のF35も運転できること、およびF35を私有していることも明らかになった。戦闘機の私有は日本では許されるのか!?

永遠子が有馬を好きなのは初めからわかっているが、有馬もどうやら(口には出さないが)同じ気持ちらしいことがわかるのがポイント。そして、どうやら鬼怒川も永遠子のことが好きらしい……。有馬と永遠子がうまくいくことを祈り、応援しつつも、自分の気持ちに嘘はつけない。辛いね、鬼怒川。

予告テロの話は次巻へ続く。