鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ビブリア古書堂の事件手帖」5

栞子の母である篠川智恵子の存在がどんどん大きくなっている。ラスボスということなんだろうけど、どんな事件も実は裏で篠川智恵子につながっていました、というのは、ホームズもので、途中から、凶悪犯罪が起きるとうしろには必ずモリアティがいる、というアレを連想する。ちょっと万能感が強過ぎる。

本編に関しては、これまでとは趣向が少し変わり、謎が解けて話が終わったな、と思った後で、別の人の視点で短いあとがき的な章が入り、それでこれまでの話が全部覆される、という、ミステリーとしては大変凝った仕掛けになっている。

大輔の告白に栞子が答える。そして二人はキスを……しようとした矢先に、店に石が投げ込まれる。犯人は保釈になったばかりの田中嘉雄。1巻のトラブルが蒸し返されるのか? というところで次巻へ。



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