鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「DINER ダイナー」2

2018年1月19日刊。1巻と同時発売だったのか。

「無垢の祈りと銀の弾丸」(承前)「メルティ・リッチと蜂蜜のスフレ」

オオバカナコは小学生の時にいじめの現場に遭遇し、考えなしに止めに入って大けがを負ったことがある。無謀ではあったが、目の前に困っている人がいたらほっておけない性格なのだと。

だとしたら、小金ほしさに裏バイト、闇バイトに手を出していたというのは解せない。通常の相場をはるかに超える「好待遇」なバイトは、違法かどうかはともかく、誰かを傷つけ、不当に利益を上げている可能性が高いからだ。目の前で困っている人がいればほっておけないが、見えないところで困っている人がいても知らない、というなら、想像力が著しく欠如している「だけ」ということになるが……

まあ、自分がこれを言ったら(したら)、数秒後にどうなるかについての想像力は、確かに欠けているかも知れない。

「無垢の祈りと銀の弾丸」は、結局ポロンも殺されてしまったが、ポロンの娘が助かったのは救いだ。もっとも、おくら目が見えなくても、皆の声を聞き、厨房で料理までしたら、「知っている」ことにはならないのだろうか。

「メルティ・リッチと蜂蜜のスフレ」、焼く前のスフレをカナコが見つけたのはよいとして、勝手に焼いて勝手に提供するなど許されることだろうか。また、ボンペロがそれに気づかないことがあるだろうか。解せない。



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