鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「DINER ダイナー」3

2018年4月19日刊。

「メルティ・リッチと蜂蜜のスフレ」(承前)「サンドラの苺とゲイシャ・ムルシエラゴ」

よくもこのような設定を思いつくものだ。類似のものは思い当たらない。

殺伐とした世界の中でオオバカナコの存在に癒される、というところか。しかしカナコはこんな世界で生きていながら人を信用し過ぎる。それが彼女のいいところ、と言われたら返す言葉はないが、面倒を見るボンペロは大変だ。

「メルティ・リッチと蜂蜜のスフレ」、スキンがなぜスフレにトラウマを抱くようになったのかが描かれる。これって、スキンの母はシンママで生活に苦労して教会の牧師に助けを求めたら身体を提供するよう言われ、イヤイヤながら応じていたらそれを知った牧師の妻から硫酸をかけられた、ということか? それを見た子は殺し屋になっちゃうね……。

スキンは最後に死ぬと思ったら死ななかった。意外な展開。直接命を救ったのはボンペロだけど、殺したくないと念じたのはカナコだ。

「サンドラの苺とゲイシャ・ムルシエラゴ」ボンペロの昔の弟子、炎眉がダイナーへ。絶世の美女だが、ボンとは男女の関係にあったのか? カナコがいまだ殺されもせずボンペロの下で働いていることに嫉妬する。炎眉はボンペロ殺害の任務を帯びて来たのだが、殺せず、自ら死を選ぶ。が、ボンペロに救われ、死なずに済む。

これで一件落着かと思いきや、さらに意外な展開に……



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