- 原作・矢口とらや、作画・山口さぷり「あの頃のお姉ちゃんはもういない？」1, 2（ナンバーナイン）
2巻とも2021年7月30日刊。初出は週刊少年チャンピオン、2013年短期集中連載。山口さぷりのデビュー作。
清里真琴は東京の高校に合格し、田舎から上京。姉の早苗は外資系の一流企業に勤めており、五六本木ヒルズの高級マンション住まい。そこに居候させてもらう段取りだ。ところが一流企業勤務もマンション住まいも嘘で、ボロアパートに住む無職なのだった。真面目な真琴の苦難の道が始まる……
という設定の、ちょっとエッチなドタバタコメディ。ちょっとエッチといっても、ノーブラだったりやたらに風が吹いてパンチラが見えたりするぐらいで、たいした内容ではない。早苗はだらしない性格だが、真琴を守るためには超人的な力を発揮することがある。真琴は真面目だが、強くものが言えない性格のため、得てして周囲に流されてしまうことがある。この子たちの表情がとても可愛い、スタイルもよくて色気がある。それがすべてだと言える。
よくよく考えてみたら、これは平成版の「ふたりと5人」（吾妻ひでお、週刊少年チャンピオン1972年～1976年連載）なんだな。近年は、エロの入った漫画は数多いが、この手の健全エッチな作品は意外に少ない。
