「九月が永遠に続けば」で衝撃のデビューを果たした沼田まほかるの第三作。
本作はミステリーでもサスペンスでもない。三篇から成る連作短編集で、主人公は猫。時間差をおいて猫の生涯を追いかける仕掛けになっている。
たんに猫のことを描いた、どうということのない話とも思うのだが、なにがこんなに迫ってくるのか。猫の周囲にいる人間は必ずしも猫好きばかりではなく、猫を捨てようとしたこともあるし、猫がソソをする場面なども書くなど、きれいな話ばかりではないあたりは、前作に共通する作者の特徴か。
「九月が永遠に続けば」で衝撃のデビューを果たした沼田まほかるの第三作。
本作はミステリーでもサスペンスでもない。三篇から成る連作短編集で、主人公は猫。時間差をおいて猫の生涯を追いかける仕掛けになっている。
たんに猫のことを描いた、どうということのない話とも思うのだが、なにがこんなに迫ってくるのか。猫の周囲にいる人間は必ずしも猫好きばかりではなく、猫を捨てようとしたこともあるし、猫がソソをする場面なども書くなど、きれいな話ばかりではないあたりは、前作に共通する作者の特徴か。