鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「夜回り猫」1

夜廻り猫(1)

夜廻り猫(1)

これまで断片的にどこかで読んだことはあるのだが、ちゃんと読んだことがなく、評判もいいし、一冊くらい買ってみるかと購入。最初の頃は、枠線なども手でいい加減に引いた感じで、なんでこんなに雑な絵なのか不思議だったが、だんだんまともな絵になっていったため、気にならなくなった。

その後ネットで検索していたらご本人のインタビューが見つかった。もともとは入院していた息子さんに見せるために描いたもので、公開するつもりはなかったが、息子さんから「twitterにあげたら?」と言われネットで公開して人気に火が付き、単行本の発刊に到ったというものらしい。プロの漫画家なのに「どこかの雑誌に載せてもらえないかな」ではなくtwitterというあたりが興味深い。

内容について言及するのは難しい。重過ぎて簡単にはまとめられないが、主人公(?)の遠藤が、人のことを気にかけてばかりいるものの、自分のこともろくに救えていない、というアンバランスさがいいところであり、つらいところでもある。

エデンの東北」のキャラ(あるいはそのそっくりさん)が登場するところは良かった。