鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「走馬灯株式会社」7

走馬灯株式会社 : 7 (アクションコミックス)

走馬灯株式会社 : 7 (アクションコミックス)

澄川の死んだ妻が神沼にそっくり……。神沼は澄川の妻だったのか? とすると死んだわけではなかったのか。これまで超然とした存在だった神沼の正体に初めて触れた。

第62~63話がちょっと意味不明なのだが、北澤亜梨沙は性的虐待を受けていたということなのか?

これまでも気になっていたのだが、自分の人生を振り返るのはよいとして、関りのあった人の名前と生年月日がわかれば、当人の承諾なしにその人の人生が見られるというのは、プライバシーの観点からいかがなものなのか。たとえ身内にだって見られたくないもの、知られたくないことがあろう。まして他人においておや。

第62~63話では「好きな女性」の人生を見たことが連続殺人事件につながった。確かに人を殺すのは殺した人が悪い。しかし好きな人が他人の腕に抱かれるシーンを目の前で見てしまったら殺意を抱くのもわかる。これは見せた側にも相当な責任があると思う。もちろん「走馬灯株式会社」はそんな責任は取らないだろうが……。これを以てしても、この会社が善意の存在ではないことがわかる。


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(2020/1/11 記)