- ちばあきお「プレイボール」1
主要登場人物
- 谷口タカオ
- 谷口父
- 谷口母
- 相木(サッカー部主将)
- 今野(サッカー部)
- 田所(野球部主将)
- 松下(城東)
試合 (1):終了
- 地区一回戦
- 京成
- 〇2-1
- 途中代打で出た谷口がそのままライトの守備につく。谷口が投げられないと油断した京成のランナーがのんびり走っている間に……
試合 (2):試合中
- 地区二回戦
- 城東
雑感
本作の冒頭は何度読み返しても引き込まれる。指を怪我して二度と野球ができなくなった谷口を相木がサッカー部へ誘う。初心者の谷口にていねいに指導し、ボールを貸したりなど励ます一方、休憩時間に野球の練習を見ている谷口にビンタをくらわせるなどしてサッカーへのモチベーションを高めさせる。が、子どもたちの草野球の審判をしている姿を見て、本当に野球が好きなんだなあと勧誘を諦め、野球部に入れるよう田所に頼み込む。
この田所は、やたらに暴力的で、今の基準だととても付き合いたくはないが、谷口の言うことがもっともだと思うと、すぐに言うことを聞く謙虚さと素直さを持っていた。なんで一年坊の言いなりに? とチームメイトは当初は批判的だが、田所がキャプテンでなかったら谷口は草むしりで高校時代を終えたかも知れない。