鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「中間管理職トネガワ」10(最終巻)

  • 橋本智広、三好智樹「中間管理職トネガワ」10(最終巻)

待ちに待った最新刊にして最終巻。

利根川が一時的に記憶喪失になったため、チーム利根川自己紹介を再度開催したり、転職を考えていた山崎の悩みに気付いてさりげなく励ましたり、冒頭から大団円に向かって進んでいる感があり。さらに占いで「××」と出て、ああなるほど、カイジのあそこに収斂していくのかと納得させられた。

相変わらず笑えるシーンもあるが、今回はサラリーマン漫画としての人情味あふれる話の方にウエートが置かれていたように思われる。ラストがアレだから、それもまたむべなるかな(ミステリーではないからネタバレというのも当てはまらないような気がするが、一応、発売間もないこともあり、ここから先は自粛する)。

元があっての話ではあるが、全10巻、よくぞここまでしっかりとしたスピンオフを作ったものだ。

ところで作品とは関係ないが、あまりにも腹が立つから書かせてもらう。僕は本作を1巻から9巻まで、すべてkindle版を購入した。Amazon側から見れば、僕が本作を買い続けていることはわかっていることである。それならば、なぜ「間もなく10巻が出ますよ、予約しませんか」「10巻が発売されましたよ、買いませんか」と、メッセージを出さないのか。本巻は11日に発売されていたようだが、おかげで気付くのが遅れた。

「あなたへのおすすめ」などと称して出てくる本は、興味があるものもあるが、全く興味ない作品も含まれる。どういう基準で選んでいるか知らないが、最新刊が出たら必ず購入している作品こそ、新刊の案内を出すべきだろう。個人データを収集してよからぬことをたくらんでいるという噂もあるが、こういうことにこそデータを活用してくれよ。


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