- 南Q太「ひらけ駒!」7(モーニングコミックス)
「女王」を決めるマイナビオープンが6巻の最後で始まったのだが、本巻では大部分にわたってその闘いの様子が描かれる。棋盤上の闘いだけでなく、それぞれの棋士の人生にも触れるようなことが描かれ、棋士は(まして女性棋士は)大変だなあと思わされる。
描かれるのは予選だけで、本選が始まったところでこのエピは終わるのだが、どうも壇レイ子が勝ち上がり、喜連川はるな女王への挑戦権を獲得したようである。「夢は男性棋士に勝てる女性棋士になること」という喜連川はるなの言葉でこの章が終わる。
宝は研修会に入る。マイナビオープンをママと一緒に見に行くつもりだったが、「やっぱりやめる」と言い出す。興味はあるけど「ママと一緒なのがちょっと」なのだそうである。あんなに仲が良かったのに、だんだん成長してきたんだねえ。
最後の涼クンのエピソード、相手は悪気があってしたわけではなく、むしろ親切だったんだろうに、罪悪感に苦しむ涼クンの姿は見ていてつらかった。結局、正直に話したようだね。そうだ、それが一番いい。