鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「軍師 黒田官兵衛伝」2

2014年初頭から9月までに発表されたもの。テレビ(大河ドラマ)にあっという間に追いつかれてしまった。

前半は主に有明城にとらわれている苦労話を。牢番の加藤との交流、善助らによる救出、松寿丸との再会。信長が官兵衛に松寿丸を殺したことを詫び、竹中弟が実は信長の命に背き松寿丸を殺していなかったことを詫びるシーンは圧巻。

後半は主に鳥取城の兵糧攻めが描かれる。「秀吉の渇え殺し」は有名だが、大河では記憶にない。調べてみると吉川経家は登場していない。「ニコニコ大百科」では「鳥取の飢え殺し」の項に「あまりにも悲惨な内容である為、大河ドラマ等では大体スルーされる」とある……。よく秀吉(や官兵衛)の残酷さが語られる時に引き合いに出されるが、残酷なのは秀吉側ではなく、配下の者が食べるものがなく壁の土を食い人肉まで食っているというのに降伏しなかった方だろう、と思う。

さて、戦勝報告に安土城を訪れ、そこで明智光秀と出会うシーンで2巻が終了。



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