鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「軍師 黒田官兵衛伝」1

明智光秀の後半生はこちらに描かれているというので、全4巻まとめ買い。こちらの作品の方が「明智光秀放浪記」より先だ。本作では描かれなかった若き日の明智光秀を描くのが「明智光秀放浪記」の目的というわけか。

本作は2012年末から「ヤングアニマル」にて連載が始まったものと思われる。大河ドラマ軍師官兵衛」の放映は2014年。本作の方が先行しているが、いろいろと懐かしい。小寺政職が優柔不断で苦労したなあとか。第一話で既に光は嫁いでいて松寿丸も生まれているし栗山善助も既に家臣だが。

1巻は小寺政職の計略で荒木村重に捉えらえるところまで。

黒田官兵衛黒田職隆も、栗山善助母里太兵衛も、小寺政職荒木村重もみな大河ドラマの役者の顔で思い出される。ただあのドラマは話の作りが雑で、当時の播磨の国周辺の勢力図がいまひとつよくわからなかったのだが、本作のおかげでよく整理できた。

また、光が可愛い。これは本作の圧倒的な魅力だ。大河ドラマで光役を中谷美紀が演じたのは本当にミスキャストだったと思う(中谷美紀という役者が悪いのではない。ただ官兵衛を岡田准一が演じる以上、官兵衛より7歳下の妻役を、岡田准一より年上の中田がやっても合わなかったということだ)。



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