鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「あたしンち」7

あたしンち(7)

あたしンち(7)

相変わらずの安定の面白さである。

表示のお母さんが素敵である。お母さんを、少なくとも見た目で素敵だと思うことがあるとは思わなかったが、(珍しく)ちょっとおしゃれしていて、それがなかなかいいのである。表情もいい、と思うのである。

このお母さんが、友達とおしゃべりしていて、その家では洗濯物を外のもの(ジーンズ、靴下など)と中のもの(下着)と分けて洗う、という話が出てくる。お母さんが「どっちが汚いの!?」と訊いて、その場にいたみんなから「外のものが汚いに決まっているじゃない」と笑われるエピソードがある。お母さんは納得がいかないのだが、この話に限り、僕はお母さんに賛同です。ほかの皆が笑い者にするのは変だ。

外のものは泥や砂、あるいは埃などで汚れる。中のものは体液(汗とか)で汚れる。汚さの種類が違うのだ。だから別々に洗うのは理に適っているが、どちらの方が汚いということはないだろう。もっとも、だとすると靴下を「外のもの」に区分するのはおかしい。この人は、「外」「中」の違いではなく、「白いもの」「色付きのもの」を分けて洗いたかったのか(それも一理ある)。

そういえば昔は、下着、靴下、それ以外と分けて洗っていた時代もあったな……

PROFILEには「あたしンち1~7」とある。正しい。


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