鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「変な絵」

2022年10月20日。サスペンスミステリー。「変な家」と装丁が似ているが、出版社は別。

絵が謎を解く手がかりになっている、と言っても間違いではないが、叙述トリックもある。うっかりしたことは書けない。

最初は短編集かと思った。登場人物は異なるし、前の話と全くつながっていないから。その割に、謎が完全に解決したわけではなく、ちょっともやもやが残っていた。最後にそれが全部つながったことがわかった時はすごい爽快感があった。これぞミステリーの醍醐味だ。とはいえ、最初の方の話は細部を覚えていないから、もう一度最初から読み直さなければならない。

著者は新進気鋭の作家なのだろう。これから続々と傑作を発表してくれるかも知れないが、現時点での作品は二作しかなく、二作とも読んでしまった。ムナチイ。



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