鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「佐伯さんは眠ってる」5(完結)

体育祭が始まる。二人で一緒に準備したり、休憩したり、すっかりいい関係になっている。また、時宮の走る姿勢を見て佐伯さんが欠点をアドバイス、当日のレースでこれまでより速く走ることができるようになるなど、いい影響を与え合う関係に発展している。

ちなみに、三島と赤城さんも、一緒にカラオケ行って三島の歌がうまいのを知った赤城さんが、音楽のテストの前に三島に教わりに行くという、なかなかの関係になっている。赤城さんが異性として三島を意識しているかと言えば、違うような気もするが。

伊達眼鏡を買うため日曜に一緒にショッピングモールに行くのも、もう意識せず普通に二人で出かけている。

時宮と知り合って世界が広がったことに佐伯さんが感謝するところで大団円を迎える。

最後まで告白することもなく、キスもせず、それどころか手も握らず、何の発展もないまま終わったことに不満を持つ人も少なからずいたようだが、僕はこれでいいと思う。そういうことが気になるのも自然な感情ではあるが、「川柳少女」は後半はそのことにばかり意識がいってしまい、かなりどぎつくなってしまった。高校生と中学生の違いもあるが、まずは人として、仲がいい、いい影響を与え合える、相手のことを尊敬できる、そして一緒にいて楽しい。それが一番大事なことだ。



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