鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「かわいすぎる男子がお家で待っています」6(最新刊)

  • 高瀬わか「かわいすぎる男子がお家で待っています」6(マーガレットコミックス)

ハルと二人で過ごす初めての誕生日、レオがハルを連れてきたのは箱根の温泉旅館だった。それで、ついに二人は結ばれることになる。4巻で付き合い始めて一緒に暮らしている二人が結ばれるのが6巻とは遅過ぎるが、とにかくめでたい。

自分だったらこういう時、翌朝、ゆうべのことが夢でなかったことを確認したい、相手がついに自分のものになったことを改めて実感したい、という思いから、絶対にもう一度抱きしめると思うが、この二人は朝風呂行って着替えて終わり。恥ずかしくて照れまくっているという設定のようだが、どうかなー。作者自身がそういうことを書くのがあまり好きではないのかなと思う。

僕は何も、行為そのものを露骨に描けとは言わない。しかし20代の、結婚も意識するオトナが、相思相愛で付き合うようになったら、そういうことをするのはごく自然で当然のこと。そこを避けて描くのは不自然だと思うのだ。むしろ、二人が温泉に行ったということを知った知り合いが、今頃やりまくってるんだろうな、などと想像する方が(そういうシーンを描く方が)下品で厭だ。

とにかく、今後は「出来上がったカップル」として、堂々と愛を育んでいってほしい。尊がるのではなくて。

さて本巻では、2巻で登場したハルの母が再登場する。子離れのできていない毒親だが、今後の展開はいかに。



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