鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「第二第四火曜日の恋」1

  • 高瀬わか「第二第四火曜日の恋」1(イブニングコミックス)

高瀬わかの作品は「かわいすぎる男子がお家で待っています」だけだと思い込んでいたが、Amazonのお薦めに他の作品が紹介されていて、とりあえず本作を購入してみた。

律は喫茶店「モディー」で働いている。その店には第二・第四火曜日に必ず訪れる男性客があり、律はその人に恋してしまった。最初はどんな男だか(外見以外は)全くわからない。が、回を追うごとに観察と些細な情報から、独身であることや、年齢、名前などが少しずつわかってくる。

いつも律の視点で物語が語られるが、途中で男の視点で語られる回があり、出勤日(?)のはずなのに事情で店に行かれない日があったり、最後は店の外で会ったりと、お互い同士はほとんど口をきかないのだが、なかなか変化に富んだ7つの恋物語になっている。

これ、話としては全7話で完結していると思う。最終ページのイラストでも「読者のみなさま、またどこかでお会いできますよう」と書いてある。しかし、1巻とも明記されている。不思議だ。

不思議といえば、Wikipediaに「高瀬わか」の項目がないのも不思議だ。高瀬わかに限らないのだが、ある漫画家の作品を読んでいて、この作品についてもう少し詳しく知りたいな、とか、他にどんな作品を描いているのかな、と思って検索しても、Wikipediaに記載がないことがよくあって(「彼女カチャ」の吉宗とか、「ふたり明日もそれなりに」のすずゆきとか)驚いている。Wikipediaは誰でも書けるのだ。なぜ自分で書かないのだ! 私は紙がすべてですパソコンもスマホも使いません、という信念ならばそれも結構。ただ、twitterやらblogやらnoteやらに手を出すのであれば、何はなくてもまずWikipedia、だと思う。



漫画・コミックランキング