鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「川底幻燈」4

  • 宵町めめ「川底幻燈」4 記憶光

これまでの主人公は遠藤正志だったが、ここからは墨田川ほとりの視点で語られる。

正志は川底のことを忘れ、正常に戻ったが、正志を好きなほとりは、自分のことが忘れ去れたれたことに耐えられず、メールを送るが返事がこない。電話しようか迷うが、してはいけないと必死で自分を押さえる。

ほとりの不安定な心情に気づいた小三郎は、ほとりを誘って幻燈を見せる。それはほとりの記憶光を集めたもので、ほとりの一番楽しかった時のことを映し出した。その時ほとりに電話がかかって来、それに誘われほとりが消えてしまう。

また小三郎の心の中にも何やら不安定なものを抱えているようだ。

ちなみに小三郎は長男かと思っていたが、三男、その下に寒四郎という四男がいる。またほとりの下に小舟という三女がいる。大家族だが、両親の存在は不明。

全37ページ、うち表紙と扉で3ページ、前巻のあらすじ1ページ、人物紹介1ページ、目次1ページ、再び人物紹介1ページ、解説1ページ。つまり本編は29ページ。あらすじを1ページにまとめたのは偉い。



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