鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

ヤマザキマリの料理エッセイ

それではさっそくBuonappetito! (ワイドKC)

それではさっそくBuonappetito! (ワイドKC)

ヤマザキマリはお風呂でブレイクする前はこうしたエッセイ風漫画をいろいろ描いていたようだ。イタリア・ポルトガル在住で(この作品では)、イタリアの料理や風習を伝えてくれるという特徴があるといえばあるが、絵は必ずしもうまいとはいえず、登場人物の表情はワンパターン、行動はありきたり、まあ特筆すべきほどのものはない。海外在住の作家の原稿を日本の雑誌に掲載するというのは相当にリスキーで、よほど意味がなければ普通はやらないと思うが、講談社が彼女の何を買ってこういう冒険をしたのかは謎である。

ヤマザキマリを好きな人は興味が持てるだろう。ヤマザキマリを知らない人は、これを読んでも彼女を好きにはならないだろう。まあ、エッセイというのは普通はそういうもんだけど。