鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

ああ無情の泥酔日記

  • 北大路公子「ああ無情の泥酔日記」(新潮文庫

かつて「Web日記」なるものが一世を風靡した時代があった。少し遅れてブログが登場し、「ブログ」という言葉の意味がわからないとか、日記とブログはどう違うのかとか、「あなたは日記派? ブログ派?」なんて記事が人気を集めたのも今は昔である。ブログは日本では定着しないだろうという僕の予想は外れ、一過性のブームではなく完全に定着し、今では「Web日記」という言葉自体が死後になった感がある。

「Web日記」が注目を集めていたのは短い期間だったが、その頃Web日記に関心を持ち、他人の日記を熱心に読みあさっていた人であれば、「もへじ」さんの「なにがなにやら」という日記を覚えているのではないかと思う。巧みな文章と、強烈なキャラクタで、抜群のアクセスを集めていた。

その後「もへじ」さんは北大路公子という名前で正式に作家としてデビューし、雑誌に連載を持ち、著書を何冊も出す売れっ子作家になったが、Web日記として書いていたものを書籍化したものが本書である。単行本の時はちょっと買う気が起きなかったが、文庫化されたので購入することにした。

内容は、ひたすら懐かしかった。好きとか嫌いとか以前の話である。当時の雰囲気がよく伝わってくる。ありがたいことに当時は僕ももへじさんと交流があって、何度か酒席を共にさせていただいたことがある。その時のことを思い出した。そうか、斉藤君死んじゃったのかー。

当時のもへじさんを知っている人は是非。そういえば「なにがなにやら」ってまだ残ってたのね。大部分のコンテンツは消されてるけど。

枕もとに靴: ああ無情の泥酔日記 (新潮文庫)

枕もとに靴: ああ無情の泥酔日記 (新潮文庫)