表紙の七々子はこれまでで一番かわいい。
本巻では、ついに七々子とエージが自分の相手に対する気持ちに気付き、いつかちゃんと告白するぞと決意するシーンがある。「いつか」というのが彼ららしいが、いよいよ先を期待させる展開である。
ますます快調で目を離せないが、この話はいつまで続くのだろうか。七々子とエージは、当初は「ただ仲がいいだけ」だったから、そういう話を延々と続けることもできた。が、いまや二人の仲は急接近しつつある。こうなるとエスカレーションするしかないが、一方、この二人が結ばれたら話は終わりである。
- 結ばれそうで結ばれない、というイライラする展開が延々と続く?
- 無事に二人が結ばれ、または結ばれることを暗示したシーンで潔く終わる
- 結ばれたあとも続く
雪白七々子は、近年の漫画の登場人物の中で最もかわいいと思う。これは外見もさることながら、性格設定がとてもいい。また、アマネ、キノ、タオなどの周囲の人間も魅力的だが、彼女らは単独で存在して魅力的なのではなく、相互の関係性がいいと思うのだ。七々子の魅力はこうした上に成り立っている。
前作「まったく最近の探偵ときたら」の中西真白は、顔の可愛さは七々子と同じでも別にかわいくなかったことを考えると、同じ作者が常に魅力的なキャラを作れるというわけでもないのだ。もうしばらく七々子たちを見ていたいと思う。
- 作者: 五十嵐正邦
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