鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「ゲゲゲの鬼太郎」3

前巻で「大海獣」に触れたが、これは3巻のメインの話だった。こちらで書いた方がよかった。

どんなからくりがあるにしても、注射器一本分の血液を体内に入れただけで、少年の身体だった鬼太郎が鯨のような大きな生物に代わるというのは、いくらなんでもおかしいなあと子供心に思っていた。今読み返して思うのは、このようなひどい仕打ちをした人間に仕返しもせず、笑って許してしまうのか、ということである。

以後の鬼太郎は、人間の依頼によって悪い妖怪を退治する正義の味方として(のみ)ふるまうようになる。子供向けのストーリーとしてはその方がいいのかも知れないが、以前の鬼太郎の方が魅力的だった。



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