鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「目黒さんは初めてじゃない」6

  • 9℃「目黒さんは初めてじゃない」6

表紙のエプロン姿の目黒さんがとてもかわいい。

3巻くらいから、目黒さん「初めて」の体験を次々にするようになった。本巻は「初めて」のことだらけだといっていい。目黒さんの成長と言う意味ではいいことだが、タイトルとの乖離が激しくなってきた。

主人公の女性が美人であることを強調したいあまりに、その周囲にいる女性をあからさまに不美人に描く漫画作品があるが、そういうのは自分は嫌いだ。「川柳少女」は部長もキノもタオも倉先生も、それぞれ可愛かったりきれいだったりで魅力的だが、七々子が一番可愛いと思う。「かわいすぎる男子がお家で待っています」などは登場人物が男性も女性もみな美形ばかりでクラクラするが、その中でもレオがやはり一番美人だ。

しかし、本作では目黒さんと妹の未来と並ぶと、妹の方が美人に見える。性格は僕は好きじゃないけど、目黒さんの存在がかすんでしまうのだ。映画などでいうと「脇役に食われてしまっている」みたい。なんでだろうな。

目黒さんは自己主張しない。これが好き、あれがやりたい、こうしたい、こう生きたい。そういうことをあまり考えてこなかった。妹は恐らく逆。こうした点が存在感のなさになっているのか。


漫画・コミックランキング