鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「無重力少年」3(完結)

流風はなぜこんな不思議な力を授かったのか、流風と親しくなるとこの力がうつるが、それはやがて消えていく。なぜ、どういう時に消えるのか? 流風本人の力もいずれ消えるのか?

夏希と夕海のわだかまりが解けて、本当の意味で両想いになったら、夏希の力が消えてきた。それを見て風子は、好きな気持ちも引力、お互い引きあって安定すると力が消える、と考える。もともと、流風が強い孤独を感じた時にこの力が芽生えたのではないか……

そして紆余曲折あって流風と風子が両想いになると、流風の力も消えていくのだった。

というわけで最後は二人のちゅーで幕を閉じる。ま、超能力の謎も解けたし、主要登場人物の四人はすべて両想いになり、ハッピーエンドですね。潮崎鉄郎はどうなったかわからないが、この人は当て馬なので仕方がない。

あとは番外編が二編と短編がひとつ。番外編の中で、この力は流風のことを好きな人にしかうつらない、しかも好きの気持ちが強いほど強くうつる、ということが明かされる。だから夕海にうつった力は弱かったし、夏希にはそれなりにうつったけど、風子にうつった力は夏希よりはるかに強力だったわけですね。



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