- 生田悠理「ミステリーホテル」(オフィス漫)
ホテル・ファンタジアで起こる不思議な出来事を綴った連作短編集。全13話。2007年5月16日刊。紙の本はあおば出版から同日刊(これはとても珍しいパターンだと思うが)。
暎子と真弓は小学校以来の友人で大学も一緒だった。卒業後数年、同窓会に出席した暎子は、夫の勤め先が経営破綻したため離婚した直後で、真弓は夫が異例の出世を果たしていた。真弓に見下されているように感じた暎子は、真弓の夫を奪ってやろうと考え……
意外などんでん返しの連続。ひとつひとつの話は短いために無駄がなく、テンポがよいのがいい。ミステリー&サスペンスの秀作。