鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「大物女優の付き人は、ほぼ奴隷の日々でした。」(全一巻)

  • 原作・僕田友、作画・西つるみ「大物女優の付き人は、ほぼ奴隷の日々でした。」(本当にあった笑える話)

2021年9月10日刊。よくWeb広告に出てきて、いつも同じ箇所が試し読みできるのだが、今日は後半の役がもらえたところがちょっと読めてしまい、気になったので購入。

こういう暴露系というか実録系は、ぶんか社ぽいなと思ったら、本わら(本当にあった笑える話)のシリーズだった。キリよく一冊でまとまっていたのは好感が持てる。

主人公がバラエティに出ることになり、自分が付いている女優のことをあれこれと、ちょっと悪口ぽい話もしてしまい、それを見ていたマネジャーが真っ青になるが、一緒に見ていた女優は怒るどころかニヤリと笑う。そして、あとで主人公に、受けていたじゃないか、この調子で頑張れと励ます。自分のことを褒めていたかどうかではなく、うまく話せたかどうかを見ていたのだ。こういうところは良かった。

ただ給与の安さは問題だと思う。もともと芸能界に限らず職人の世界では徒弟制度が確立していて、その分野でのしていこうと思ったらこれという人に弟子入りをするのが一般的だった……とすると、授業料も払わず、プロの身近にいて勉強をさせてもらい、その上お小遣いまで出るのに文句を言うのは筋違い、ということになるのだろう。実際、この女優はそういう意味ではそれらしいことを見せ、動いてもいたように思われる。とはいえ、現代では、仕事をさせたら対価を払わないといけないだろう。基本給は安くても、何かあるたびにご祝儀を5万、10万単位でくれたり、というのはなかったのかな。



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