鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「オタクが魔法少女に会いたくて敵役やってます」1, 2

  • 鳥原習「オタクが魔法少女に会いたくて敵役やってます」1, 2

1巻は2020年1月6日刊。2巻は2021年2月18日刊。恐らく全2巻なのだと思うが、内容的には描き切ってはいないので、あと1巻くらいは読みたいところだ。

魔法少女」という超能力を使う正義の味方が実在する世界。当然、彼女らが敵とする悪の組織も実在する。一方、「魔法少女」はアニメの主人公になっており、そのファンやマニアが存在する世界でもある。

主人公は魔法少女の大ファンであり、面と向かって会うために悪の組織に入った。だが、校則違反をするのも躊躇するほど真面目な性格であり、悪いことができない。そこで、「小銭があるのに一万円札でガムを買う」とか「デパートの試食で全品食べて買わない」などの悪の限り(!)を尽くすものの、魔法少女は表われない。仕方なく、善良な市民にお願いして、わざと悲鳴をあげてもらうなどの努力を重ね、ようやく魔法少女に会う……

という作品。

悪の組織のワルイーゾと魔法少女は互いに相手の正体を知らないが、実はイエローがワルイーゾの実の妹だ。魔法少女とワルイーゾとして顔を合わせる時、コスチュームはともかく、互いに仮面をかぶっているわけでも髪形が変わっているわけでもないのに、気づかないところがオカシイ。そして兄妹としても仲がいいようだが、兄は特に妹(やその友人)に萌えているわけではない。ピンクはイエローの兄のことがちょっと気になっているようだが。

悪の組織の中にもちょっと魅力的な女性カンネが登場。彼女が今後ワルイーゾにどのような影響を及ぼしていくのか……? というところで終わり。今後を予見させるように引いておいて終わるということ自体が、ヒロイン戦隊もののパロディなのかも知れないが、単に続きが描けていないだけなのかも知れない。



漫画・コミックランキング