鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

「あだち勉物語」5

2023年9月12日刊。最新刊に追いついた。

本巻ではあだち充「みゆき」でブレイクを果たす。しかし、少年誌で連載を再開したのは「みゆき」じゃない。その前にサンデー増刊で「ナイン」を描いている。スマッシュヒットではあったが、スタート時の劇画調から回を追うごとに線が柔らかくなり、恋愛要素が入り、ギャグが多くなった。あのあだち充独特のラブコメスタイルが確立した作品である。

「実録あだち充物語」でも「ナイン」については触れられていない。本作では作品名としてはちょっと出て来るが、注意深く読まないと見落とす。まるであだち充史から抹殺されているかのようだ。自分の中ではあだち充の最高傑作だけに、残念である。

話は佳境に入って来たところ。まだまだ続くのだろうがこれが最新刊。続きが気になる!



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