鞄に二冊

少しでも空き時間ができると、本が読みたくなる。

運動嫌いの30代のランニング入門

  • 納豆まぜお「運動嫌いの30代のランニング入門」

2019年11月28日刊。表紙を含めて38ページの薄い本。

タイトルからストーリーが想像できず、どんな話かと思ったら、エッセイ漫画だった。納豆まぜおにエッセイ漫画!? とひどく驚いた。

運動不足を感じて走るようになったという至極平凡な話ではあるが、走り始めて三ヵ月で毎日4km、七ヵ月で一日7km(週4回)、九ヵ月で一日9km(二日走って一日休みのペース)、一年で一日10km走るようになったという。短いページでどんどん進んでいくから、スポーツ漫画で試合を勝ち進んでいくような、ちょっとした爽快感があった。

走るのには靴の選択が重要ではないかと思うのだが、靴にはあまり触れられていなかったのが残念。

私事であるが、自分は膝を痛めるのが怖いため、あまり走りたくない。それより泳ぎたいのだが、たいへんな費用がかかるのが問題だ。



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「地べたを這い泥水すすってでも漫画を描き続ける女の子の話」

  • 納豆まぜお「地べたを這い泥水すすってでも漫画を描き続ける女の子の話」

2019年10月11日刊。表紙を含めて33ページの薄い本。

漫画家を目指しているが出版社に持ち込んでも没ばかり。一緒に漫画かを目指していた仲間も一人辞め、二人辞め……。でも私は諦めない、と努力するところを描いた話。描かれているのはそこだけのワン・シチュエーション・ドラマ。女の子がもう少し可愛ければ言うことなしなのだが。

タイトルが恐ろしく長い。同人誌系というか自費出版系の本はこういうのが多いけどなんでだろ? 絶対に他の本と間違えないという点はいいのだけれど、正確に覚えるのが大変だし、書くのも面倒だ。



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「冒険者の朝日―ファンタジー短編集―」

2019年11月5日刊。ファンタジー系の5つの作品の入った短編集。約60ページの、それほど薄くはないが薄い本。

巻頭の「白魔導士黒魔導士の卒業」はいい話だが、コース選択直前になぜ仲違いする必要があったのかが謎。ヴェノムが自分の夢より友情を優先させようとしたから、甘えを断ち切るため?

巻末の「映画一本分の愛を」は、異なる時間を生きる人間と魔女の愛情物語。「ウィッチズライブラリー ―魔女の短編集―」を彷彿させる。



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「BLUE BIRDS」

2019年8月23日刊。11の小品の入った短編集。約50ページの、それほど薄くはないが薄い本。

どれも短い話であり、ストーリー性はなく、ちょっとした情景、ちょっとした感情などを掬い取った作品になっている。こういうのが著者の真骨頂のように思う。

この中では「父に勝った日」が一番好きだな。



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「獄中書評ごくどくっ」

2019年1月19日刊。

服役中の囚人が獄中で読んだ本の感想を述べる体の作品。当初は架空の本なのかと思ったが、そうではなく、実在の本だった。取り上げられるのは下記の本。

自分が読んだことのある本が一冊もないため、感想が妥当なものなのかどうかはわからない。

感想というより、最近よくある、内容を簡単に教えてくれ、本を読んだ気にさせる作品。

納豆まぜおの多彩さに驚く。

服役中の囚人という設定がどこで生きていたのか、最後まで謎。



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「裏バイト 逃亡禁止」8(新刊)

2022年11月10日刊。

もともとよく意味がわからない話が少なくなかったが、前回から、かなりわからなくなった。今回は、ますますわからない。割り切れないところがホラーだという部分もあるが、黒嶺ユメと白浜和美がなぜ生還できたのかがわからないと消化不良を起こす。

中では「人材レンタル」は、ユメと和美がなぜ死ななかったのかは謎だが、話はわかった。それ以外はそもそもどういう設定なのかもよくわからず。

7巻の読後感で「次巻で話が大きく動きそうな予感もある」と書いたが、特にそういうこともなく淡々と話が進んだ。さて、いつまで買い続けるか。



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